<ロッテ4-5楽天>◇29日◇千葉マリン

 3位の楽天が8月3度目の4連勝で、2位ソフトバンクに3・5ゲーム差に迫り、4位西武には3・5差をつけた。4-4の6回1死二、三塁でリンデンの浅い平凡な左飛を、ロッテ竹原がグラブに当てて落として、決勝点をもらった。勝ちに不思議の勝ちあり-ノッてるチームは違うのか。6カード連続勝ち越しも決め、2位ソフトバンク、4位西武に元気がない中でクライマックスシリーズ(CS)進出も現実味を帯びてきた。

 8月3度目の4連勝!

 それでも楽天野村克也監督(74)は「不思議な勝ちじゃろ~」と思案顔。この日の勝利に、白星を奪い取った充実感は薄い。むしろ「今年はこういう、不思議に勝ったというのが多いでしょ。何か起こるのかな?」と首をひねるばかりだった。

 無理もない。先発長谷部が4回持たずにKO。4回で2-4と逆転を許す完全な負けパターンだった。それが、あれよあれよと再逆転。長谷部は16日ロッテ戦で4回5失点KO。23日オリックス戦は2回0/3で5失点KO。ただ、ともにその後にチームは逆転勝利。「長谷部KO-逆転」の方程式はこの日も健在だった。野村監督は「そういう運は持っているな。毎日、先発させるか。すぐ代えればいいやろ。それ行こう!

 明日も長谷部で行きます」とジョークで投球への不満を紛らわせた。

 「助けられているよ、随所に。4番(山崎武)は大ブレーキ。草野もカラッキシやし」と、野村監督は“もらった勝利”としみじみ語った。何しろ、ロッテが珍しいミスを連発した。

 ごっちゃん

 <1>

 

 3回2死一塁。渡辺直の右翼への浅いライナーは、前進して突っ込むロッテ大松と入れ違いで、無人のフェンス前に転がった。記録は三塁打だが、ほとんど失策のプレーで同点に追い付く。

 ごっちゃん

 <2>

 

 同点の6回。1死二、三塁からリンデンの浅い飛球は左翼へ。ロッテ左翼竹原はグラブに当ててまさかの落球。三塁走者宮出は決勝のホームを踏んだ。

 決して爽快(そうかい)な勝利ではない。それでも6カード連続勝ち越しで8月だけで17勝7敗、貯金10。4位西武に3・5ゲーム差を付け、2位ソフトバンクには3・5差と肉薄した。「そういうのは皆さんに任せます」と野村監督は関心を隠すが、不思議の勝利を呼ぶのも、チームの力といっていい。【金子航】

 [2009年8月30日8時22分

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