<オリックス3-2西武>◇29日◇京セラドーム大阪

 4位西武が今季10度目のサヨナラ負けで4連敗、借金が3に膨らんだ。渡辺久信監督(44)は、打順を総入れ替えし、1番中島、8番片岡など新打線を組んだ。「気楽に打ってもらいたいから、今日は『ノープレッシャー打線』でいく」と、意気込んだ。

 3回に2番に入った原が左犠飛を放ち、30イニングぶりの得点をマーク。球団ワーストの30イニング連続無得点という不名誉な記録は逃れた。07年以来の1番で起用された中島は一時勝ち越しの右犠飛を放つなど3安打したが、タイムリー欠乏症の課題までは解消されない。適時打は44イニングも出ていない。

 同点の9回1死一、二塁では中島の左前打で、二塁走者の佐藤が本塁寸前で憤死した。渡辺監督は「タイミングが完全にアウト。1死満塁になるし、絶対に回しちゃいけない場面」とまゆをひそめた。10回も自滅。大沼が1死二塁からフェルナンデスを敬遠してローズの打席で左腕星野を起用したが、1球目を細川が捕逸。走者の進塁を許してローズを敬遠せざるをえなくなり1死満塁。代わった藤田がフルカウントから、苦し紛れの直球を狙われた。

 渡辺監督は「勝負どころでのミスは命取り。計算外のミスだった」と歯がゆそうに言った。【柴田猛夫】

 [2009年8月30日9時41分

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