<阪神4-5広島>◇18日◇甲子園

 甲子園は、広島今井啓介投手(22)に優しかった。新潟・中越高時代届かなかったマウンドで、6回途中に降板するまで、阪神打線に7安打されながらも3失点でしのいだ。プロ4年目で7度目の登板、6度目の先発マウンドで、ついに初勝利を手に入れた。「ここまで長かったですね」と今井はホッとした表情で振り返った。ボールが高めに浮き、何度もピンチを迎えた。金本には手痛い1発も食らった。それでも、要所でフォーク、シュートなどを決めて耐えた。「初勝利はうれしいですが、(大事な3連戦の)初戦に勝てたのがもっとうれしい」と初々しい笑顔を見せた。

 高校時代はノーコン投手だった。母公子さん(53)は「応援に行った試合でも、試合を壊してしまったことがありました。ノーコンの今井、なんて言われたりして…」と振り返る。

 克服したのは、プロに入ってからだ。「制球力がないのに、きわどいコースを狙ったりして、余計に苦しんでしまっていた」(今井)という。山内2軍投手コーチに「そんなことにこだわるな」と諭され、考え方を変えた。初球はカウントをとるためにある程度のコースを意識し、ストライクが取れたら次はもう少し厳しく狙う。神経質にコースを狙わないことで、大崩れしなくなった。ブラウン監督も「今日の今井は勝ちにふさわしい投球だった。もともと、力も素質もある選手なんだ」と絶賛した。クライマックスシリーズ進出のライバルとの3連戦に先勝して阪神とは1・5差。一気に差を縮めてみせる。【高垣

 誠】

 [2009年9月19日8時34分

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