<セCS第1ステージ:中日7-4ヤクルト>◇第3戦◇19日◇ナゴヤドーム

 インフルエンザ感染者が続出しているヤクルトだが、19日には新たに川本と衣川の2選手、スタッフ1人の感染者が確認された。前夜、微熱があった館山、林は平熱に下がったが、新たに松岡が発熱し、練習に参加せず、宿舎で静養した。すでにユウキ、高木、野口がチームから隔離され、米野、三輪が2軍から招集された。

 大事なCS期間に一挙5人の感染者が確認されたが、球団の不手際も問題視されている。最初の感染者となったユウキ、高木は、寮生活を送っており、9月の月末には2軍選手の1人がインフルエンザに感染。その時点で隔離するためのホテルの費用を球団が持つか感染した選手負担にするかで対応が遅れ、寮を離れたのは発覚から数日後のこと。ホテルの宿泊費用も選手負担となっていた。

 CS第1ステージで対戦した中日は、2軍の寮生で感染者が出たが、球団側が迅速に対応し、1軍選手を寮から隔離し、感染者は広がらなかった。CS第2ステージを控える巨人は、選手だけでなく、スタッフの家族に感染者が出ただけでも、ホテルに隔離するなど、万全の態勢だった。感染が発覚していた前夜も、外出していた関係者をあわてて呼び戻すなど、ヤクルトはCS出場3チームの中で対応の悪さが目立ってしまった。【小島信行】

 [2009年10月20日8時57分

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