「禁酒&禁もち」で連続最多勝だ。中日吉見一起投手(25)が19日、ダイエット作戦を明かした。先輩の岩瀬仁紀投手(35)から体重制限の重要性を指摘され、年末年始は、もちも酒も封印してベスト体重維持に務めることを決意。今季16勝を挙げて、最多勝を獲得した竜投の柱は自覚十分だ。

 「オフの間は最低でも体重90キロくらいにはしていたい」。秋季練習が行われたナゴヤ球場、吉見はオフの過ごし方についてこう話した。前日18日のプロ野球コンベンションに出席した際、先輩の岩瀬から「年の割にきてるぞ」とおなかの脂肪をつままれた。前人未踏の11年連続50試合以上登板を続ける鉄腕から、好成績を維持する秘訣(ひけつ)を教えられた。

 吉見はもともと太りやすい体質のため、昨年もオフの間は体重増加に気をつけていた。それが奏功したのか、今季は先発陣の中心として1年間ローテーションを守り、初めてのタイトルを獲得した。ただ、プロの世界では好成績を継続しなければ一流とは認められない。吉見は尊敬する岩瀬からの金言で、改めてそれを自覚したようだ。

 「(プロ1年目)ひじを手術した時に、10キロくらい太ったんですよ。その時から太りやすい体になったような…」。現在の体重は約90キロだが、シーズン中は一時96キロまで増えたこともあった。油断大敵。何かとごちそうを食べる機会が増える12月、1月は体重とも真剣勝負する。【鈴木忠平】

 [2009年11月20日10時27分

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