巨人の第17代選手会長に就任した内海哲也投手(27)が28日、独自の「マニフェスト(公約)3カ条」を掲げた。27日の球団納会の席で就任を要請を受け快諾。一夜明け、自らの私案を打ち明けた。納会翌日のこの日も、川崎市のジャイアンツ球場で黙々と自主トレ。新選手会長としての強い意気込みが表れた。

 強い責任感の表れだった。新選手会長に就任した内海が、自らの思いを独白した。「選手会長は責任ある仕事。協力を得ながら自分のカラーも出していければと思う」。穏やかな表情だったが、自然と言葉に力が入った。「これから詰めます」と前置きした上で、3つの公約を掲げた。

  <1> 常勝軍団結成

 真っ先に出てきたのは、勝利への執着心だった。自身は4年連続2ケタ勝利に1勝足りなかったが、2ケタには並々ならぬ意欲をみせてきた。チームは来季、リーグ4連覇と日本一連覇のかかるシーズン。「是が非でも4連覇、そして日本一を達成したい」と力を込めた。

  <2> 新ファンサービス

 ファンサービスにも積極的に動く。「ファンの方に喜んでいただけるように、僕も努力していきたい。何か新しいことができれば」とプランを描く。今オフ実施中の選手が母校を訪れる「母校へ帰ろう」など、来季も新たなファンサービスの企画を提案する。

  <3> 若手よキャラを出せ

 ファンに愛される上で、強烈なキャラクターや愛称は必要不可欠。自身も明るい性格が売りで、ファンやチームメートから慕われている。「遠慮せずに個性を出していけばいい」と若手のアピールに期待した。

 納会翌日のこの日は、前夜の疲れも見せずジャイアンツ球場で自主トレ。休養日に充てる選手が多い中、約1時間のロードワークなど、決意に満ちた表情で汗を流した。「自分の中で来年に向けた戦いは始まっています」。12月上旬には本格的な自主トレを開始する予定。新選手会長が、まずは背中で引っ張る。【久保賢吾】

 [2009年11月29日9時47分

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