中日が来季から外国人獲得ルート拡大に乗り出すことが20日、分かった。落合博満監督(56)就任の04年オフから主にドミニカから助っ人補強を行ってきたが、国内他球団も触手を伸ばしてきたことで来年からは新たな可能性を求めてプエルトリコ、ベネズエラ、メキシコなど中南米周辺国のリーグにも調査スタッフの派遣を検討している。

 中日は今オフもドミニカ・ウインターリーグに参加していた選手の中から新外国人としてディオニス・セサル外野手(33)、エドワード・バルデス投手(29)を獲得した。ただ球団幹部は来季以降について「ドミニカはもう草刈り場になってしまった。国内リーグが活発なことが条件だが、プエルトリコ、ベネズエラなどにも調査員を派遣しようと考えている」と話した。

 中日は05年オフから森ヘッドコーチがドミニカで外国人調査を行い、今季2冠王と大ブレークしたブランコら助っ人を獲得してきた。アメリカからメジャー経験のある外国人選手を獲得するより、安価で実力のある選手を獲れるメリットがあった。ただ、現在は巨人、広島、阪神なども同様に外国人調査を行っている。中日は同国内で独自ルートを持ってはいるが、ドミニカ選手を日本球団同士で奪い合っているのが現状だ。

 調査スタッフなど詳細は決まっていないが、本格的に動くとなれば森ヘッドコーチ以外にもスタッフ数人が必要となる。第2、第3のブランコを求めて、中南米諸国を舞台にしたダイヤの原石探しは続く。

 [2009年12月21日10時41分

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