西武が、新外国人選手としてドジャース3Aアルバカーキのディー・ブラウン外野手(31)の獲得を目指していることが23日、明らかになった。今季3Aで121試合に出場し、打率2割9分、19本塁打、80打点をマーク。体重107キロのパワーヒッターで、いわば“左のおかわりくん”だ。

 今季4位に低迷したチームは打線のつながりが悪く、決定力を欠いた。中村、中島の主軸以外が機能せず、野手で唯一の助っ人だったボカチカは13本塁打に終わって退団。日本一に輝いた昨季ほどの爆発力がなかった。右の強打者は多いため、球団は野手の補強ポイントを左の大砲に絞ってリストアップ。来春キャンプでは、元WBCカナダ代表で左打ちのピート・ラフォーレスト内野手(31=元フィリーズ)の入団テストも行う予定。課題の左打者が獲得できれば、渡辺監督が理想とする「上位から下位まで気が抜けない打線」に近づける。

 また今季限りでロッテを退団したブライアン・シコースキー投手(35)の獲得にも動いている。左肩を手術した守護神グラマンが復帰できない最悪のケースも想定して、故障知らずのタフネス右腕獲得を目指す。

 [2009年12月24日7時49分

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