ヤクルトから移籍した日本ハム木田優夫投手(41)が6日、2軍本拠地・鎌ケ谷での自主トレを開始した。2月1日のキャンプ初日からブルペン入りする意向を示している投手陣最年長右腕は「序盤の実戦?

 できれば投げたい。チームの方針には合わせようと思いますが、できるだけ早い段階で打者に投げて、感覚をつかんでおきたい」と言い切った。通常は若手投手が登板する紅白戦など、キャンプ序盤の実戦からマウンドに上がり、全開でアピールする。

 プロ19年目のベテランが、真摯(しんし)な姿勢で若手を引っ張る。2軍調整などのスロースタートで開幕へ向かうベテランも多い昨今、木田は新天地ということもあり、いきなりギアをトップへ入れるつもりだ。「2、3回ブルペンに入れば実戦で投げる状態になるから」と意気込んだ。

 この日、99年のメジャー挑戦以前からあこがれだったランディ・ジョンソン投手(46)が引退を表明した。「向こう(米国)でも投球を見ていた。一ファンとして残念です」と悲しんだが、自身は現役にこだわり、推定年俸1000万円の条件をのんで日本ハム入りした。「とにかく今はキャンプに向けて調整するだけ」。ランニングやウエートトレで本格始動した木田の目には、新シーズンしか見えていない。【本間翼】

 [2010年1月7日10時35分

 紙面から]ソーシャルブックマーク