ソフトバンク秋山幸二監督(47)が9日、新助っ人・李■浩内野手(28=ハンファ)の「プレシーズン全試合出場」方針を打ち出した。チームは2月20日から練習試合を組むことで他球団と調整中。秋山監督は「李■浩は体もできていると思う。韓国の選手の方が仕上がりが早い。少しでも試合に出た方が不安もなくなるし、本人も出るつもりだろう」と話し、対外試合初戦からオープン戦通じて全試合、李■浩に出場機会を与える考えを示した。

 韓国プロ野球界は1月上旬からキャンプを始めるのが通例。「李もずっとそのペースでやってきたのだから、調整は早いはず」。李■浩自身、今月20日から宮崎自主トレを行うなど初の日本キャンプに備えて順調に調整を進めていることを踏まえ、指揮官は早期実戦出場にGOサインを出した。

 もちろん、打線活性化のカギを握る存在だけに、日本球界の攻め方に慣れさせる意味がある。守備位置も三塁と一塁を平行して試すことで、適性を判断する。チームはキャンプ初日からシートノックを組み込むなどハイピッチでの調整を予定しているが、李■浩にとっては支障ないに違いない。

 秋山監督はこの日、家族とともにグアムへと出発。1週間ほど滞在予定だが「子供たちを走らせるから、おれも走ってこようかな」と“自主トレ宣言”。「1日1日過ぎるのが早いし、もう休みもないよな」。3週間後に始まる春季キャンプが待ち遠しい様子だった。※■は木へんに凡

 [2010年1月10日12時3分

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