2軍の嘉手納キャンプに参加中の横浜ドラフト1位ルーキーの筒香嘉智内野手(18=横浜)が、高校生離れしたバッティングで首脳陣をうならせた。田代2軍監督は「いいね。スイングもいいけど、フォームが崩れてもバットにきっちり当ててくる。とても高卒とは思えない」と絶賛。村田、吉村らを育てた田代2軍監督がセンスにほれ込んでいる。

 あいにくの雨で室内練習となった4日も、フリー打撃で鋭いスイングを連発した。21スイング中でヒット性の打球は15本。「コーチからは好きに打たせてもらっていますが、高校時代から体が前に出る癖があるので、注意して打っています。体は動けている」。今までに見せたことがないほどの笑顔が手応えを物語る。

 第1クールではオーバーワークを心配する首脳陣からスイング数を制限されていたが、第2クールからはそれも解禁。早出の特打も開始する。「体は少しやせたかも…。でも、毎日が楽しいです」。視察に訪れた尾花監督にはタイミングが合わず勇姿を披露できなかったが、次回こそ破壊力ある打撃を見せつける。未来の4番が、まずは順調にプロ生活をスタートさせた。【鈴木良一】

 [2010年2月5日8時2分

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