広島・沖縄キャンプの臨時投手コーチを務めることになった野茂英雄氏(41)が6日、初指導を行った。投手の守備練習の直前には円陣で「(右利きは)ゴロを左足の前で捕って投げれば肩への負担は少ない」とアドバイス。左肩が開かない位置で捕球して投げることで、ブルペンでの投球を前に肩やひじの負担を軽減させるという。

 打撃投手を務めた左腕の大島には「外角はうまく腰が入っているけど、内角は逃げている。腰で(内外角へ)方向を決めるんだ」と指導した。若手が多い投手陣には目からウロコの「野茂理論」だった。野茂氏は「まだ初日なので何とも言えないですが、いる間に何かいいアドバイスができれば」と振り返った。

 投球練習を終えた今井には、フォークの握りを伝授。今井は「フォークは人さし指と中指でボールを挟みますが、親指の使い方が大事だと言われました。親指をどこに置くかで変化が違うそうです」と感激していた。

 [2010年2月7日9時3分

 紙面から]ソーシャルブックマーク