楽天平石洋介外野手(29)が17日、紅白戦8回に2ラン本塁打を放ち、競争激しい外野手サバイバルで猛アピールした。マウンドには有銘。変則左腕が繰り出す内角のスライダーを狙っていた。高めのスライダーに対し、バットを立てたまま振り切った。打った瞬間文句なしの打球が、右翼フェンスを越えていった。打席前、ベンチで藤井にスライダー狙いを打ち明けると「もし、そこでシュートが来たら、お前死ぬぞ」と忠告された。それでも「一本釣りします」と決死のスライダー待ちを宣言し、見事に仕留めた。

 前日16日には鉄平に助言を求めると「思い切り振ったらいいんじゃないですか」と言われたという。後輩の言葉を素直に聞き入れてのフルスイングだった。鉄平、リンデンのレギュラーは濃厚で、外野は残り1枠だけ。激しい競争の中でのアピール弾に「僕だけ置いて行かれたらマズイですから。打てて良かった」と笑顔だった。【金子航】

 [2010年2月18日12時19分

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