広島は20日、今季初の対外試合となる練習試合の巨人戦(サンマリンスタジアム)を行う。先発で3回を投げる予定の篠田純平投手(24)は日大の1学年先輩にあたる巨人のドラフト1位長野久義外野手(25=ホンダ)との対戦に闘志をみせた。先発ローテーションの一角を得るため奮闘中。先輩ながら全国的に注目の新人を抑えて、はずみをつけるつもりだ。

 篠田の目が瞬時に輝いた。既に明かされている巨人の先発オーダーを目にした時だ。

 篠田は「私事ですが」と前置きした上で「長野さんは日大の1年先輩。本当にお世話になりましたよ。対戦が楽しみです」と話した。坂本、松本、E・ゴンザレス、ラミレス…。強打者、好打者が居並ぶ王者巨人のオーダーに書かれた「8番左翼・長野」の文字をしみじみと眺めた。

 長野は06年に日本ハム、08年にロッテからドラフト会議で指名されたが、入団を拒否した。巨人愛を貫き、ようやく実らせた苦労人を、篠田は「長野さんは苦労されましたからね。同じ世界で対戦できることは楽しみです」と話した。

 苦労は篠田も味わっている。先発ローテーションに入って迎えた2年目の昨季だ。貴重な左腕として開幕直後は2勝1敗と好発進した。だが、5月に左肩違和感のため登録抹消に。シーズン終盤に復帰したものの、中継ぎ起用が続いた。投球回数は1年目の64回2/3を下回る39回2/3にとどまった。

 勝負の3年目。うっぷんを晴らすかのように篠田はオフから飛ばした。秋季練習期間だった昨年11月には、廿日市市の大野練習場での何度もブルペンに入った。鬼気迫る表情で170球前後を投げ込んだ。この時期では異例の調整を「他投手と比べて、(シーズン中に)投げていなかったので」と語気を強めた。

 フォームを安定させるため、篠田はキャンプでも投げ込んでいる。14日の紅白戦(天福)では2回を2安打無失点と好投。大野ヘッド兼投手コーチも「フォームが安定してきた」と言う。篠田は「状態は良くなってきた。巨人打線には、クセのある真っすぐでコースを突きたい。長野さんには打たれた印象がある。もちろん抑えたいです」と意気込む。先発ローテ入りに、先輩長野封じは格好のアピールになる。【佐藤貴洋】

 [2010年2月20日11時20分

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