<日本ハム7-2楽天>◇27日◇名護

 楽天岩隈久志投手(28)が貫禄(かんろく)を示した。日本ハムとのオープン戦に先発。予定の3回をわずか34球、被安打2、無失点で終えた。「変化球をより生かすために大切」と、直球、シュートが中心の投球。最速146キロの軸球を「十分と思う」と自己分析し、シーズンに向けた調整第1段階をクリアした。

 全34球中、フォークボールは1球だった。岩隈は宝刀を抜かず昨季パ覇者をひねった。打者11人に対し初球ストライクが8人。無類の制球力は健在で、「カウント2-1から、どんどん打たせて取る。思った通りだった」と厳しいコースに直球系のボールを集める確認作業に徹した。エコ投球で予定の45球には届かず降板。岩隈は「次はイニングも球数も増やして。変化球の精度を徐々に詰めて」。投球同様、寸分たがわぬスケジュールで3月20日の開幕戦を迎える。【宮下敬至】

 [2010年2月28日8時49分

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