楽天マーティー・ブラウン監督(47)が全選手に出した「フルスイング指令」が浸透中だ。新指揮官は、キャンプからの野手ミーティングで「上位、下位の打順に関係なく、打席では常にフルスイングをするように。自分の打撃をせずにベンチに戻ることは、絶対にないように」と厳命。「進塁打、ケースバッティングを行う状況でも、フルスイングをすること」と強く求めた。

 オープン戦4試合を終えてチーム打率は2割4分だが、途中出場の選手を含む全員が強振を徹底する場面が目立つ。キャンプから、長打のない選手でも逆方向への強いライナーを打つ打撃を練習。オープン戦も継続して取り組み、意識は浸透しつつある。ブラウン監督は「広島時代にも選手に伝えてきた、打者にとって大切な資質だ。止めたバットや中途半端なスイングの凡打は、相手を優位にするだけだから」と説明した。

 ブラウン監督が求める攻撃像を、9日のオリックス戦(姫路)からのオープン戦残り6戦で最終チェックする。攻めの姿勢を貫き、相手に無言のプレッシャーを与える-。10年楽天は豪快なフルスイングが代名詞となる。【宮下敬至】

 [2010年3月9日10時32分

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