<横浜4-8楽天>◇16日◇横浜

 楽天聖沢諒外野手(24)が「1番中堅」での開幕スタメンをつかみ取った。オープン戦最終戦となった16日の横浜戦に、1番中堅で先発出場。いきなり1回の第1打席で見せた。

 カウント0-3から2球待ち、さらに3球カット。9球目の内角フォークをはじき返し右中間を破る。スライディング無用のスタンディング三塁打だ。2回は1死二、三塁から、外角フォークを2点三塁打。ブラウン監督は「トップでスピードのある選手を置けるのは大きい。渡辺もそう。監督として心強い」と1番聖沢、2番渡辺直のコンビを採用する意向を明言した。

 開幕スタメン当確の活躍にも聖沢は「いやあ、まだまだです」と冷静さを失わない。それでも「自分の打てるゾーンにボールが来るのを待てるようになった。そのゾーン以外はカットして、ゾーンだけを打つ。1回のも、粘って、待って打てたのが僕としては収穫」とキャンプから取り組んだ練習の成果には満足そう。ブラウン監督も「キャンプで聖沢は変わった。オープン戦では各打席の内容がいい」と成長を認めている。若き切り込み隊長が誕生した。【金子航】

 [2010年3月17日12時26分

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