ポスト赤星候補の1人で、阪神育成ドラフト2位の新人・田上健一外野手(22=創価大)が、近日中に支配下登録されることが24日、確実となった。オープン戦は1安打で開幕1軍メンバーからは外れたが、真弓監督は常々「ソツなくやってくれている。(1軍でも)守備固めで使えるんじゃないか」と高く評価。50メートル5秒7の俊足で、守備範囲も広い巧打の左打者を即戦力と見込み、いつでも1軍昇格できる準備を整える。阪神歴代の育成選手では、最短の登録になりそうだ。

 田上はキャンプこそ2軍発進だったが、地道に実戦派をアピール。真弓監督は1、2軍合同キャンプ(安芸)でそのプレーを目の当たりにし、1軍昇格を決めた。赤星氏引退後の外野のレギュラーは金本、マートン、桜井で守備に不安を抱える。田上は終盤の守備固めや、機動力を生かした代走での出番が期待される。

 田上はこの日、ウエスタン・リーグ・オリックス戦(神戸第2)に2番右翼で出場。四球と三振だったが「早く支配下登録されたい」と気合十分だった。

 [2010年3月25日11時56分

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