<西武3-0日本ハム>◇18日◇西武ドーム

 日本ハム中田翔内野手(20)の2軍降格が18日、決まった。この日の試合後、梨田昌孝監督(56)から2軍降格を告げられた。19日に1軍選手登録を抹消される。「またイチからやる。守備とかまだまだだし、バッティングも(打率が)2割いってないし…。レベルを上げていかないといけない。やるしかないでしょ」。バスまでの長い階段を1歩1歩踏みしめながら、自分に言い聞かすように淡々と語った。

 開幕スタメンを勝ち取ったものの、16試合の出場で41打数8安打、打率1割9分5厘、2打点。成績を残してアピールすることができず、ここ2試合はベンチを温めていた。梨田監督は「いいものは見せてくれていたけど、甘い球を1球で仕留めるとか、配球とか、いろんな意味で成長してほしい」と、決断に至った理由を説明した。

 腰痛で離脱していた森本が復帰し、この日フル出場を果たしたことや、左翼を争う陽がこの西武3連戦で10打数3安打と結果を残したことも、要因の1つ。故障者続出の中で与えられた千載一遇のチャンスを、ものにすることができなかった。

 今後はイースタン・リーグで技術を高め、再昇格を目指す。梨田監督は「球団の宝だし、財産なんだから。のびのびとやれるところで、もう1回やってきてほしい」と仕切り直しを期待した。球団がもっとも成長を願う若手有望株。「ファームでは結果というより、課題を持って取り組んでいきたい」。胸を覆う悔しさを晴らすためには、レベルアップに励み、再び1軍の舞台にはい上がるしかない。【本間翼】

 [2010年4月19日11時13分

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