<西武3-0日本ハム>◇18日◇西武ドーム

 大逆転白星の余韻は一夜明け、一掃されていた。日本ハム梨田昌孝監督(56)は、今季3度目の完封負けを、努めて穏やかに分析した。「対策はあっても、それができていなければ無策と同じ」。今季2度目の対戦で、前回4日に完封を許した西武先発の帆足に8回まで無得点。9回はシコースキーに3者凡退で、わずか5安打で終わった。前日のダルビッシュ、稲葉の投打の両輪でつくった勢いは、吹き飛んでいた。

 淡々と27個のアウトを積み重ねた。帆足の手元で変化する独特の直球にミスショットの連続。5回まで1失点と粘投していた武田勝を援護できなかった。稲葉、二岡の中軸2人が併殺など、少ないチャンスもつぶした。試合前には低迷に追い打ちをかけるような、糸井の故障欠場で迫力を欠いた打線は、機能しなかった。稲葉は「あれだけ低めに丁寧に投げられたら打てない」と脱帽。春の試練に、終わりが見えない。

 [2010年4月19日10時42分

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