<中日0-8巨人>◇27日◇ナゴヤドーム
もっと、ギラつけ-。中日落合博満監督(56)がナインに注文をつけた。宿敵巨人との本拠地第1ラウンドは先発朝倉が7失点でKOされ、打線も今季初の完封負けと、完敗した。指揮官はチーム状態の悪さを認めながらも「もっとギラギラしたものがあってもいいわな」と、選手たちに闘志を表現することを求めた。これで巨人に3連敗でゲーム差は4・5差。28日第2戦、29日第3戦が持つ意味は大きい。
今季、最初の本拠地G戦は寂しい結末だった。スコアボードに並んだ「0」。対照的に、相手には3本塁打を打ち込まれた。完敗だ。4・5ゲーム差。まだ春だというのに王者の姿が遠くなる。4月に5ゲーム差をつけられ、1度も背中に触れられぬまま終わった昨季の悪夢がよみがえる。試合後、落合監督は悲観論を否定するように言った。
「ずっと底を走ってきているんだから。そのうちよくなるだろう。普通だったら借金10くらいつくっていてもおかしくない。それでもこの戦い(貯金1)ができるというのは、それなりに力はあるってことだろう」。左足の故障で開幕後に復帰した荒木や、腰に張りを訴えた井端の状態はベストではないという。さらに期待の新外国人セサルは打撃不振で2軍落ちしたばかり。指揮官の構想とはほど遠いのが現状だ。
ただ、殴られっぱなしで終われない。28日第2ラウンドへ向け、あえて注文をつけた。「もうちょっとギラギラしたものがあってもいいわな」。唯一の見せ場は6回1死一、三塁。井端の右翼ライナーで三塁走者大島がタッチアップした場面。右翼亀井の好返球で阻止されると、以降は無抵抗のまま。次へとつながる二の矢、三の矢を放てなかった。ベンチの指揮官にも打席から伝わってくる闘志が物足りなかったようだ。
この日、発表された観衆は2万8474人。本拠地巨人戦で3万人を割ったのは06年4月以来、2度目のことだ。集客アップは球団全体の課題だが、現場としては勝利でファンを満足させるしかない。開幕前に掲げた「V奪回」という目標を見失わないためにもこれ以上、離されるわけにはいかない。開幕から29試合目、最初の正念場を迎えた。【鈴木忠平】
[2010年4月28日10時50分
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