<阪神4-3広島>◇9日◇甲子園

 広島の4番栗原健太内野手(28)は同一リーグ戦を好調のままフィニッシュした。阪神との接戦で勝負強さを見せつける。5回、1点差に迫り、なおも2死三塁で打席へ。鶴の速球に詰まりながらも中堅前へポトリ。ダイビングキャッチを試みたマートンがそらし、同点適時二塁打になった。この日2安打目をマークしたほか、9回2死二塁の同点機では、藤川に敬遠されるなど3四球を選び、全5打席で出塁した。「状態はいいです。いいときの感覚をつかめた。あとは自信を持って打席に入ることです」。これで自身初の7試合連続マルチ安打に到達。球団記録(89年ロードンの8試合)に王手をかけた。

 野村監督も「健太も歩かされた。調子が上がっているのを相手も認めているということ」と評価する。4月終了時点で2割1分8厘だった打率も2割7分8厘までジャンプアップ。最高の状態で、13日楽天戦(呉)からの交流戦に臨む。

 [2010年5月10日10時26分

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