ソフトバンクの新助っ人ロベルト・ペタジーニ内野手(38=韓国LG)が25日、ウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で2打席連続本塁打を放った。2打席目に移籍1号アーチを放ち、3打席目に2打席連発となる2号2ラン。実戦3試合目で日本球界通算223本塁打のパワーを見せつけた。急ピッチで進む調整に、交流戦期間中の昇格プランも浮上。1軍昇格までオルガ夫人(63)の試合観戦がお預けとなっており、さらにペースを上げる。

 日本球界6年間で223発を放った大砲らしい豪快弾で、ペタジーニが再出発ロードを踏み出した。しかも、2発だ。4番一塁でスタメン出場。まずは4回の2打席目だった。1死走者なしでカウント0-3。広島今井の直球をとらえた打球は、右中間スタンドへと飛び込んだ。勢いは止まらない。6回の3打席目。無死二塁で同じ今井から、今度は左翼席に2ランだ。

 ペタジーニ

 すべての本塁打は満足に値する。(その中でも)特に1本目には満足している。2本目はレフト?

 打率をとるためにも、左翼方向には打たないといけないからね。

 当初7月戦線の1軍昇格が見込まれていたが、大幅に前倒しされる可能性が出てきた。4月30日に来日してから1カ月も経っていない。来日時には7カ月練習から遠ざかっていたが、驚くべきペースで調整が進んでいる。

 秋山監督も「状態はいいね。練習でもどんどん打っているから。もう少しだね」と驚きを隠せない。大石ヘッドコーチは「(昇格については)下から状態がいいという報告が来てからになる。交流戦期間中でも状態がよければ、上がる可能性はある。代打は必要なのだから」と、交流戦中の昇格プランにも言及した。

 ペタジーニには、早く1軍に上がりたい理由もある。最愛の妻・オルガ夫人の試合帯同を、1軍昇格まで我慢することを決めている。「僕が打つことが、彼女(オルガ夫人)の喜びになる」。体調を見ながら試合出場を重ねていく方針だが、球場で夫人と仲良くキスするのも、そう遠くないはずだ。

 [2010年5月26日11時26分

 紙面から]ソーシャルブックマーク