<ヤクルト4-2阪神>◇26日◇神宮
阪神鶴直人投手(23)は“復帰戦”で粘投した。この日登録され、21日ぶりの1軍戦。初回2死一、三塁のピンチで5番ホワイトセルを二ゴロに仕留め、勢いに乗った。ヤクルトのエース石川と互角の投げ合いを演じ、4回を終えて無失点。「自信とまでは行かないけど、真っすぐには手ごたえがありました」。最速146キロの直球、変化球ともにキレ味十分だった。
悔やまれるのは1点リードした直後の5回。簡単に2死を取った後、1番青木に左翼線二塁打を許す。2番田中は四球。2死一、二塁となり、3番飯原の左中間適時二塁打で同点とされた。「あの1点は防げた。2アウトからだったんで納得がいかない」。痛恨の1失点を猛省したが、6回を6奪三振5安打1失点は及第点の内容だ。
交流戦中は登板機会がないため6月6日に登録抹消。1軍帯同を続けながら、黙々と“次”を待った。ウエスタン・リーグで調整登板し、シート打撃のマウンドにも立った。待ちわびた、6月5日オリックス戦以来の1軍戦。セ・リーグ相手の“プロ初勝利”はならなかったが、つかんだチャンスを逃さなかった。
それでも久保投手コーチはあえて厳しい言葉を残す。「良い感じだった。ただ、(味方に)1点入った(直後の)スコアボードの上だったり下だったりに失点があるのは大いに反省しないと。それがなければ、勝っていける投手になる」。首脳陣の期待は大きい。求められるレベルも日に日に高くなる。一気に一流へ駆け上がるため、鶴は進化を止めない。【佐井陽介】
[2010年6月27日10時45分
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