<西武4-7日本ハム>◇6月30日◇県営大宮
日本ハムが今季3度目の5連勝で借金完済に王手をかけた。3-3で迎えた11回、田中賢介内野手(29)の安打を皮切りに小谷野栄一内野手(29)の勝ち越しタイムリーなど4安打で一挙4点を奪い、4時間30分に及ぶ延長の熱戦にピリオドを打った。反転攻勢の6月を白星で締め、最大14あった借金はついに「1」まで減った。1日の西武戦で勝率5割に臨む。
長い、長い1日の終わりに待っていたのは、「借金完済」王手となる、今季3度目の5連勝の勝利の輪だった。延長11回1死満塁、小谷野が三遊間を破る左前打で試合を決めた。「2死じゃなかったので、最低外野フライでもいいと思った。抜けてくれ~という当たりでした」。ヒーローインタビューは後輩の陽に譲ったが、大宮のファンの歓声とフラッシュを浴びながら、1番最後にバスへと乗り込んだ。
「梅雨」の6月に、日本ハムには陽が降り注いだ。15勝8敗1分けの快進撃。チームを引っ張った2人が、水無月(みなづき)の“千秋楽”を彩った。11回1死から左前打を放ち、チャンスメークしたのが田中。この安打が6月の43本目のヒットで、85年8月にクルーズが打った42本を抜き、球団新記録を更新した。田中は「(新記録は)全然知りませんでした。クルーズも知らないですから」と話すが、この1本がチームを乗せた。そして1死満塁で迎えたクライマックス。決勝打の小谷野は月間27打点目。「打点は僕1人だけの力じゃないんで。みんなの出塁率を調べてみてくださいよ」と仲間をたたえたが、満塁の場面では今季8打数4安打12打点と勝負強さはピカイチ。梨田監督も「(小谷野)栄一はよく打ってくれた。集中力があるね」と絶賛した。
この日は新潟から午前中の新幹線で関東への大移動。さらに早朝まで降り続いた雨の影響でグラウンド状態が悪く、試合前の打撃練習も車で約30分の距離にある川越市内の施設で行った。一日中ドタバタが続いたが、小谷野は「なるべく気にしないように。今日はそういう練習なんだと思うようにしました」と平常心で試合に臨んでいた。
最大14あった借金は、ついに1。「数字的なことを考えるとよくないんで。まずは明日勝つことだけを考えます」。月が変わっても、この勢いはしばらく止まりそうにない。【本間翼】
[2010年7月1日11時55分
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