トラたたきローテで球宴前の9連戦に挑む。巨人は8日、ナゴヤ球場で全体練習。9日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)に備えた。2軍から合流したウィルフィン・オビスポ投手(25)が両翼ポールと中堅間を走る“3日前調整”を行い、11日の第3戦先発が有力となった。順番通りなら同戦先発は東野峻投手(23)だが、13日から始まる9連戦を前にローテ再編に着手。ハーラートップタイ11勝右腕は9連戦の初戦、阪神戦の先発にまわる公算が大きい。

 オビスポは投手陣で唯一、打撃練習も行った。理由を聞かれた原監督は「野手に転向させようかな」とけむに巻いたが、先発要員なのは間違いない。6日の広島戦で5回途中で降板した西村健が2軍落ち。伊原ヘッドコーチは「オビスポは西村の代わり?

 そりゃそうです」と明言した。

 ポイントは、先発させる相手だ。オビスポは昨季、中日戦2勝と相性がいい。チームで最も勢いに乗る東野は、優勝争いの当面のライバル阪神との初戦にぶつける。しかも、9連戦の頭。連戦中に再度の先発も可能だ。現在、球団ワーストタイの8試合連続2ケタ被安打が続いている。原監督は「まず先発が試合をつくる。言わずと知れたことよ」と勝負の鉄則を挙げた。不名誉な記録を止め、勝利をつかむ。【古川真弥】

 [2010年7月9日7時55分

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