<オリックス6-0西武>◇8日◇京セラドーム大阪

 完封負けはしたが、西武に収穫はあった。今季初登板初先発の3年目平野将光投手(27)が5回2/3を投げ9安打を浴びながら3失点と試合をつくった。「緊張しすぎた」という1回に2点を失ったが、その後は立ち直った。渡辺監督も「予想以上だね。次が楽しみ」と評価した。

 イースタン・リーグ最下位の2軍でチームトップの5勝を挙げるなど奮闘。2軍調整中のベテラン工藤からは冗談で「お前以外じゃ勝てないから、全部投げてくれよ」と言われたこともある。そうしてはい上がった1軍のマウンド。黒星こそついたが「ずっと1軍で投げることに飢えていた。次はチームが勝つ投球をしたい」と暗さはない。先発の駒不足に悩むチームに、貴重な6番手候補が現れた。

 [2010年7月9日7時58分

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