星野仙一新監督(63)を迎えた楽天に、ノムさんが最下位からの巻き返しに必要な2本柱を提言した。野村克也名誉監督(75)が30日、宮城・亘理町で講演。「わが野球人生」と題されたが、90分のうち1時間を楽天の話題に割く熱の入れようだった。監督を離れた今季は最下位。独自の視点で策を掲げた。
(1)橋渡し役
星野監督を「私とは正反対のタイプ。投手出身で血の気が大きい」と評し、選手に覚悟を求めた。同時に、かつて中日、阪神で星野監督を支えた故島野ヘッドコーチの名を挙げ「島野が上手にフォローしていた。怒られた選手を陰で慰めて。島野の役割を誰がやるのか」と問題提起。闘将と選手の橋渡し役となる人物を求めた。
(2)投手補強
ポスティングで米移籍を目指す岩隈久志投手(29)の穴をどうするか。「どうなるか心配。このままじゃ優勝は難しい。補強するところはしないと」と説いた。
終始、「来年の楽天は、いろんな面で心配。“テンラク”になっちゃう」とボヤいたが、最後は「星野が何とかするやろ」とニヤリ。ノムさん流辛口エールで、11月1日、始動する星野楽天の躍進を願った。【古川真弥】
[2010年10月31日11時5分
紙面から]ソーシャルブックマーク