ヤクルトの松山秋季キャンプは、早くもリタイア続出だ。第1クール3日目となった6日、若手成長株の川端慎吾内野手(23)が背中に、ルーキー荒木貴裕内野手(23)が左足に張りを訴えて練習を中断した。また、シートノック中には、外野からの返球がイレギュラーして川本良平捕手(28)の左目を直撃。川本は都内の病院で精密検査を受けるため、今日7日に帰京することが決まった。

 川本は不運によるアクシデントだが、この日はノックなどの練習中に足をつって倒れ込む選手が続出した。野手は朝のウエートトレーニングや夜間練習も含めると、1日約9時間というハードな日々。小川監督は「初めのうちだけだと思うけど…。こんなことは初めてだからなあ。(先月の秋季練習で)走らせたからなのかなあ」と困惑の表情を浮かべた。

 それでも現役時代、当時の関根監督の下で「日が暮れるまでノックを受けた」と振り返る地獄の「伊東キャンプ」を経験した指揮官に、妥協はない。選手たちはチーム宿舎の近くにある名湯・道後温泉も活用して、乗り切るしかない。【由本裕貴】

 [2010年11月7日7時43分

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