岩手出身の西武雄星投手(19)が、最後の「みちのくバッテリー」を組む。12月4日に、細川亨捕手(30)の故郷・青森で行う野球教室にゲスト参加することが決まった。西武入団後は「細川さんに受けてもらいたい」とコンビを熱望してきたが、今季は左肩痛で2軍暮らし。FAで細川がソフトバンクに移籍するため、1軍でバッテリーを組む夢を実現できなかった。細川のミットに向かって投げる最後のチャンスだが、肩の回復具合は40メートルの距離でキャッチボールができる段階。負担がかからない程度に、投げることになりそうだ。青森に行く道中などで来季飛躍のためのアドバイスを求め、みちのくを原点回帰の場にする。

 翌日5日には、西武ドームをメーン会場に行われる所沢シティマラソンのゲストとして2キロの部を走り、市民ランナーと交流を図る。「今年は陸上部でした」と振り返るように、投げられない分も下半身強化で走りまくった健脚を披露する。期待されたルーキーイヤーが不完全燃焼に終わった分、オフは地域貢献活動でファンに恩返しする。

 [2010年11月27日8時14分

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