チームリーダーのソフトバンク小久保裕紀内野手(39)が、着々と進む大型補強に複雑な心境を吐露した。1日、KBC九州朝日放送のテレビ番組に生出演。冒頭、内川聖一内野手(28)のチーム入りについて問われ「数年間安定したバッティングをしている選手。いい刺激になる」と歓迎する一方「ポジションがかぶってくるのでね…」と、うかうかしていられない胸の内ものぞかせた。

 そういう気持ちがわき起こるのは、内川の入団だけが要因ではない。オリックスからアレックス・カブレラ内野手(38)が入団する可能性もあるからだ。

 「戦力としてはもちろんアップでしょう。球団が補強するのは当然と言えば当然だけど、カブレラが来たら俺と(松中)信彦はどうするの。オーティズはどうなるのかな。そういうこと(起用法)を含め、契約更改でしっかり話したいと思う」

 もちろん、一塁を守れる内川とカブレラにポジションを譲る気はない。しかし、危機感は隠しきれなかった。今年は一塁手として三井ゴールデン・グラブ賞を初受賞。「DHは考えていない」と一塁手へのこだわりも強いが、高いレベルのレギュラー争いが常勝軍団の基礎になるのは間違いない。【菊川光一】

 [2010年12月2日12時6分

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