サイバーエージェントの藤田晋社長(37)は4日、ヤクルト球団の買収について「朝、ポストに入っていた新聞を読んでびっくりした。接触もしてません」と全面否定した。この日は都内で個人投資家向けの説明会に出席。その際にも「球団買収はしません。現預金は200億ありますが、そういうことには使いません」と説明していた。

 一方で、球団経営に魅力を感じているのも事実だ。サイバーエージェントとして球団買収を検討したことは?

 という質問に「考えたことはありますけど、本格的な検討には至っていない。ソフトバンクさんとか楽天さんとか、結果的に大成功を収めている。うらやましいなという感じです」と答えた。

 今後、買収を持ちかけられた場合については「その都度、可能性があれば検討したい」としたが、現状をふまえ「ちょっとうちはまだ早いと思っている。もう少し本業を頑張ってから。今、営業利益が100億円。200から300億はないと(球団経営は)難しい。長い歴史から考えても、こんなふうに名前を出してもらうだけでもめったにないチャンスだと思っているのですが、悔しいですけど、まだちょっと早いかなと思っています」と真摯(しんし)に話した。

 [2010年12月5日11時39分

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