1軍で活躍して岩手に、東北に恩返しをする。西武雄星投手(19)が4日、青森・むつ市で行われた野球教室に参加した。ソフトバンクへ移籍する細川のイベントにゲスト参加した形だが、将来的に自身が主催する野球教室、自らの名前を冠した野球大会を地元東北で開催するプランを掲げた。「少年野球のレベル底上げに貢献できればいいですね。東北6県を回って野球教室をするのもいいですし。菊池雄星杯?

 そういった形でも、野球のあるべき姿を広められたら」と、夢を広げた。

 イベントでは集まった少年たちに「みんなが東北勢初の甲子園優勝を果たしてくれると信じてます。それが僕の夢です」と伝えた。岩手・花巻東高で09年センバツで準優勝したが、今も優勝できなかった悔しさの方が大きいという。自らの無念を晴らしてもらうべく、東北球界の発展に力を注ぎたいという思いはある。

 もちろん、1軍での活躍が大前提なのは分かっている。現在は左肩痛からの復活へ懸命のリハビリが続く。ドラフト1位の早大・大石らが入団し、もうルーキーではなくなる。この日語った壮大な夢は、巻き返しへの決意表明に他ならない。【亀山泰宏】

 [2010年12月5日9時20分

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