広島期待の大砲・岩本貴裕外野手(24)が4日、広島市内の商業施設で会沢翼捕手(22)とトークショーに出演した。広島は横浜からFA宣言した内川聖一内野手(28)の獲得に失敗。だが岩本は“内川は必要ない”というぐらい、来季は大暴れすると意気込んだ。

 内川が広島入りしていれば、外野か一塁を守ることになる。守備位置がかぶる岩本にとって、最大のライバルとなるところだった。

 「(来たら)ひとつポジションが減るわけですから。チームとしては(広島入りが消えて)残念ですが」

 ライバルが減った分、レギュラー奪取は果たさなければなければならない来季の課題ととらえている。内川が来なくとも、自分がその役割を果たしてみせる。

 「僕はやらなきゃいけない立場ですからね。しっかりと自分の持っているものを出さないといけません」

 今季は2軍暮らしも多く、出場は61試合止まりながら、夏場以降に長打力が開花した。8月後半には10試合で8本塁打するなど驚異的な爆発力を見せつけた。

 「でも自信にはなってません。だから来季が大事です。投手の攻め方なども変わってくると思いますし」

 現在はスケジュールが立て込んでおり、トレーニングに十分な時間が割けないという。だが時間を見つけてはジムに通ったり走り込みを続けている。トークショーではファンからの質問にきっぱり答えた。

 「(4番の)栗原さんはすごい打者ですが、追いつき追い越せるように頑張りたい」

 レギュラー奪取へ気合十分。内川以上の活躍で、ファンを喜ばせるつもりだ。

 [2010年12月5日10時49分

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