女子プロ野球をお手本にします!
阪神久保康友投手(30)が4日、チャリティーマッチ「プロ野球55年会」55CHALLENGERSvs日本女子プロ野球リーグ選抜(北九州市民)に出場。2番手で3イニング無失点に抑えたが、女子選手に2安打を許した。それでも小柄な女子選手のプレーから、レベルアップのヒントをゲットした。
久保は思わず目を見張った。細く小柄な女子選手の全身を使ったプレーの数々。思わぬ苦投を強いられながら、あらためて原点を見つめ直した。
久保
おもしろかったけど、しんどかった。(味方が)あれだけ点を取られるとは思ってなくて…。急きょ、締めろと言われて。
レッドソックス松坂らと開催した「プロ野球55年会」チャリティーマッチ。6番左翼で先発し、いきなり本業で出番が回ってきた。初回に5点を奪われ、1点差に迫った2回表から登板。3イニング30球を投げた。変化球はカーブ1球のみ。最速119キロの“オフモード”で2安打を許したが、何とか無失点で切り抜けた。打っても4打数2安打で面目を保った。
久保
初めて(女子野球を)見た。打者はミートがうまいし、投手はきれいに投げる。負けるわけにはいかなかった。
今年の球宴ではベンチから中日吉見に熱視線を送り、下半身など体の使い方を学んだ。チャンスがあれば他人の長所を吸収し、レベルアップを図る、向上心の塊。見慣れない女子選手は格好の勉強材料だ。女子チーム先発は速球派右腕の兵庫・小西で、自らのフォームを「上半身だけで投げず、下半身との連動を意識している」と説明した。
久保
僕もそっちの方向。考え方は(女子選手と)同じ方向を向かないといけない。大輔(松坂)とはパワーも体の使い方も違うんで。考えるところは女子野球に近い。体の細い、弱い人間は素直でムダのない体の使い方をしないと生き残れない、とあらためて分かった。決して筋力で勝とうとは思っていないので。
この日チームメートとなった松坂は、98年のセンバツ決勝で投げ負けて以来のライバルだが、タイプが違う。松坂は身長183センチ、体重86キロと、ガッチリ体形のパワー投手。身長181センチ、76キロの久保は純粋な肉体勝負を挑まれると苦しい。自分の生きる道は?
小柄ながらアグレッシブなプレーを見せる女子選手が原点を再認識されてくれた。
午前の野球教室中は女子選手たちから「この時期は、シーズン中はどういう練習をしているのか」と質問攻めを受け、丁寧に答えた。互いにヒントを与え合い、有意義な時間を過ごした。この経験は必ず、久保の進化を後押しする。
[2010年12月5日10時51分
紙面から]ソーシャルブックマーク




