明大OBの楽天星野仙一監督(63)が5日、東京・国立競技場で行われた関東大学ラグビー対抗戦、明大-早大戦を観戦した。母校は敗れ惜しくも優勝を逃したが、伝統である「前へ」の精神を目の当たりにし、闘争本能がレッドゾーンに突入。後輩たちから勇気をもらった闘将が、楽天を戦う集団へと鍛え上げる。

 紫紺のジャージーを着た後輩の最後まであきらめない姿勢を見届けると、アドレナリンが自然と放出されていた。「前へ、前へはいいけど、ちょっとこだわりすぎかな。オレの気持ちはグラウンドに届かなかったかな…」と明大の敗戦を悔やんだ後、こう続けた。

 星野監督

 ラグビーはブア~ッと、血がたぎる感じがするね。本当にいいゲームを見せてもらったよ。ラグビーの練習を楽天の選手にも見せてやりたいね。ラグビーに比べれば、野球の稽古なんて甘っちょろいよ。

 負けん気で巨人に立ち向かった現役時代。先頭に立って戦闘集団を率いた中日、阪神監督時代。楽天監督になっても「燃える男」のルーツに変わりなかった。選手たちに求めるのはたくましさ。“明早戦”観戦であらためて確認した。

 「早稲田はタックルが強かったな」と、局面での勝負を試合の分岐点として挙げた。タックルといえば本塁上のクロスプレー。チームは過去、春季キャンプなどで本塁突入のタックル練習をした時期もあった。「知らんなぁ」とおどけた監督は、「でも、(ファンに)見せるのも大事だね。見せて、勝つんだ」と、アタックを歓迎した。重戦車タックルで局面を制し、仲間と助け合って勝負を制す。11年楽天はラガーマンの精神で挑む。

 [2010年12月6日9時23分

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