巨人阿部慎之助捕手(31)が、来年1月のグアム自主トレで、1日10時間の猛練習を計画していることを明かした。5日、来春、チームが2次キャンプを行う沖縄・那覇市で開催された「NAHAマラソン」のスターターを務めた。元気いっぱいの2万6000人のランナーに刺激を受けた様子で「沖縄の皆さんにパワーをもらった。42・195キロを走るのは無理だけど、僕もそろそろ体を動かしたくなってきました。グアムで体を鍛え直してきます」と、意気込んだ。

 坂本、長野らも参加するグアムでの自主トレは、これまでにないハードなものになりそうだ。練習は連日、午前9時から午後7時まで。守備練習やベースランニングなど実戦に即したメニューも予定している。阿部は「午後4時から現地の球場を使わせてもらえることになったので、密度の濃い、かなり本格的な練習ができそうです。一緒に行く若手は覚悟しておいた方がいいですね」と、地獄のトレーニングを予告した。

 後輩たちの尻をたたくだけではない。阿部自身も明確なテーマを持って自主トレに励む。来季から使用される“飛ばない”低反発球対策として、これまで以上に力強いスイングを追求。巨人の日本人選手では02年(松井)以来となる本塁打王のタイトルに照準を合わせる主将は「飛ばないボールでも、芯に当たれば問題ないと思っています。グアムでは、ロングティー打撃などで、しっかりとバットを振り込んできます」と、パワーアップを誓った。【広瀬雷太】

 [2010年12月6日9時21分

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