大リーガー、金メダリストに勝った!?

 中日堂上剛裕外野手(25)、直倫内野手(22)が5日、愛知・安城市内でJAあいち経済連主催のトークイベント&握手会に参加。観客約5300人を集める大盛況だった。過去に出演した大リーガー福留、柔道金メダリスト谷本を集客力で上回った。モテモテ兄弟は謙虚に飛躍を誓った。

 黒山の人だかりだった。舞台の周りには約5300人の観客が集結した。3年目となる企画で一昨年は大リーグ福留がゲストに招かれて3000人を集めた。昨年は柔道金メダリスト谷本が3100人。だが、今年ブレークした堂上兄弟の人気ぶりは2人の上をいった。イベントの最後に行われた握手会は30分たっても長蛇の列が消えなかった。司会者が途中で打ち切ったほどだ。

 剛裕

 やっぱりうれしいです。『頑張れよ!』ってたくさん言って貰いました。普段はファンの人たちと直接触れ合う機会はないのでこうやって出させてもらうことは貴重です。

 直倫

 こうやって呼んでもらえるのはうれしい。(イベントが)終わってからも練習はできるので問題はないです。

 謙虚な気持ちでイベントに臨んだ兄弟だが、今オフは目が回るほど忙しい。イベント数は年内だけで剛裕が7件、直倫が6件。23日には名古屋市内のホテルで「スペシャルトーク&カジュアルビュッフェ」と題したクリスマスイベントまで企画されている。地元出身のイケメン?

 ブラザーズ。好感度の高い要素を兼ね備え、人気はチームトップクラスだ。

 ただ、このモテモテぶりも実力があってこそ。兄弟はそれを十分に理解している。兄剛裕にとっては横浜から佐伯が移籍してライバルが増える。直倫には名手井端との二塁手争いが待ちかまえている。来季はまず、チーム内競争に勝ち抜かないと人気も一過性で終わってしまう。

 剛裕

 1軍でずっとやっていくには、体力面や下半身の強化が必要だと実感した。自主トレはそこを意識したい。

 直倫

 (井端に比べて)実力は絶対に及ばない。自分がしっかりレベルアップしないと話にならないですから。

 野球教室、トークショー、ディナーショー…。年内いっぱいはイベントが埋まっているが、年明けには2人そろって三重・志摩市で自主トレを開始する予定。二人三脚で真のチームの顔を目指す。【桝井聡】

 [2010年12月6日12時42分

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