新しい仲間と絆を結び、日本一を目指す。楽天岩村明憲内野手(31)が23日、来季、打席に入る際のテーマ曲に長渕剛の最新曲「絆-KIZUNA-」を用いることを明かした。親交ある長渕本人に勧められた。人とのつながりを武器に戦う男の決意を込めた。

 今月初め、さいたまスーパーアリーナ。長渕の叫びを聞いた。「我慢がならねえ

 俺たちの道を

 ちぎれぬ仲間と

 強い絆を結べ」。魂が揺さぶられた。

 以前は矢沢永吉の曲を使っていたが、心機一転、来季の曲を探していた。「剛さんに、いろいろ相談させてもらって」。最初は「とんぼ」を提案された。上京する男を歌った名曲は、米国まで渡った自身とかぶる。だが、「今年はいろいろあった」。戦力外を味わい、満足いかない結果は「我慢がならねえ」。曲名にもひかれた。「楽天に必要なものはチームの和だから」と「絆」を望み、快諾された。前夜、長渕から電話をもらった。岩村用に編曲した「AKIバージョン」が年明けに完成するという。

 この日は松山で野球教室。オフ恒例の郷里への恩返しで、駆けつけた西武中島と「一緒にパを盛り上げたい」と誓った。仲間との絆、ライバルとの絆、ファンとの絆。太い信念を軸に、新天地での元年を迎える。【古川真弥】

 [2010年12月24日8時57分

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