野人コンビの誕生!?
オリックス田口壮外野手(41)と坂口智隆外野手(26)が来年1月から“野人トレーニング”を開始する。「来年もやるよ。坂口もやりたいと言ってるからね」。田口が予告したのは、兵庫県内のある山岳地域で行う合同自主トレだ。極寒の山から山を駆け、岩山や木をよじ登り、人間の持つ野性味を呼び起こすものだ。
イノシシも生息する森林に聞こえるのは男2人の荒い息と鳥のさえずりだけ。まるで山ごもりで自然と一体となって調整する格闘家ヒクソン・グレイシーのようだ。師事して5年目になる坂口は今から興奮している。
「田口さんは、どんな動きを見てもむだがない。野性的な動き。僕も野性的なボディーがほしい。何か自然のものを利用するそうです」
3年連続でゴールデングラブ賞を受賞したが、メジャーで第一線を張った先輩との差を痛感。弱肉強食の自然界で生きる動物なら瞬時の判断、身のこなしができなければ死が待つ。田口とともに原始人のような鋭敏な感覚を身につけ、攻守どんな状況でも無意識で体が反応するレベルへ高めていく。
田口は「重りを使ったウエートトレーニングはしない」と、自らの体重を生かした筋力強化など原始的な?
ものを好んできた。最新のトレーニング機器が登場するスポーツ界であえて野生的なメニューに挑戦する。
[2010年12月26日10時52分
紙面から]ソーシャルブックマーク