2年目の法則で優勝よ。オリックス岡田彰布監督(53)は初年度の5位から浮上する自信にあふれる。

 「わがチームの戦力、他5球団の戦力も把握できた。この過程をバネにして、リーグの一番上に立たなくてはいけない」

 1年目の10年は1、2軍の昇降格が延べ196人。手探りだったが、今年は言い訳無用で勝つのみだ。

 オフの補強で大攻勢をかけた。先発はアジア人最多メジャー124勝の朴賛浩、横浜からトレードで最速158キロの寺原、155キロのフィガロも獲得。金子千と木佐貫の2枚看板に頼もしい右腕が加わった。ブルペンには日米通算234セーブの小林雅が入り、岸田&平野の「勝利の方程式」が強固になる。野手では日韓通算468発の李承■、マイナーで329発のヘスマンと大砲を迎えた。

 そんなチームをうれしいデータも後押しする。球団で初指揮を執った監督のうち2年目にリーグ優勝するパターンがあり、名将となっている。75年上田監督、95年仰木監督と、これに岡田監督も続く。特に仰木監督が前年94年からイチローを起用し、日本記録の年間210安打を記録したのは、昨年T-岡田が本塁打キングに登りつめた境遇と似る。

 吸収合併したバファローズの歩みをみても89年年仰木監督、01年梨田監督のリーグ優勝はともに就任2年目だった。岡田監督は阪神監督時代も2年目の05年にリーグVを飾っている。「大阪元年」で球団ブランド一新のオリックスが96年以来の頂点に立つにふさわしい。※■は火へんに華

 [2011年1月1日11時40分

 紙面から]ソーシャルブックマーク