【グアム16日=久保賢吾】巨人長野久義外野手(26)が、1・5キロの超重量マスコットバットを特注し、飛距離アップに乗り出した。「今年は飛距離をアップさせたいなとは思っています。秘策?

 それは内緒ですよ」とけむに巻いたが、用具メーカーのミズノ関係者によると、グアム自主トレに従来より0・3キロ増量させたバットを用意。ロングティー打撃などで振り込み、パワーアップを図っている。

 チームでトップクラスのパワーを持ち、試し打ちをした阿部を驚かせた。「すごい重たい。1・5キロもあるらしいから。あまり聞いたことない重さだよね」と目を丸くする。坂本が使用するマスコットバットは約1キロ。昨年まで長野が使用してきたマスコットバットは1・2キロで、いかに超重量級バットであるかが分かる。

 阿部からは下半身の使い方やバットの軌道について指導を受け、ロングティー打撃などで実践した。135メートルを超える特大弾を放つなど、成果を見せる。「勉強になることばかり。もっといっぱい学んでいきたいです」と追求心が尽きることはない。昨季は坂本、小笠原、ラミレス、阿部の4人で30発カルテットを形成。長野が加われば、プロ野球史上初の30発クインテットが完成する。「数字も大事ですが、プロ野球には2年目のジンクスという言葉がある。負けないようにしっかり頑張りたい」とジンクス打破を誓った。

 [2011年1月17日9時3分

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