好調な打撃で連日アピールを続けている日本ハム中田翔内野手(21)が、走塁でボーンヘッドを犯した。22日の紅白戦で5回無死一、二塁の二塁走者だったが、けん制球に引っかかってタッチアウト。「(ベースとの)距離感が分からなくて、リードを取りすぎました。いい勉強になった。打撃の状態がいいので、走塁も守備も気を抜かずにやっていかないと」と、試合後に猛反省した。

 キャンプイン以降は「隙を見せないようにしたい」と言い続けてきた中田に、一瞬の隙が生まれた。けん制への反応がワンテンポ遅れ、ヘッドスライディングで帰塁したが、余裕のアウト。福良ヘッド兼打撃コーチが「隙がありすぎ。(課題は)そういうところやな」と振り返ったように、すぐに清水守備走塁コーチからお叱りを受けた。「同じことはもうないと思うし、同じことをしたらダメ。気持ちを入れ直してやりたい」と平謝りだ。

 とはいえ、二塁にいた理由はもちろん、出塁したから。“チョンボ”の直前にはカウント2ボール2ストライクと追い込まれながら、フォークを左前へはじき返し、続く6回にも内野安打で複数安打を記録した。「追い込まれてから、変化球を打てたのが良かったです」。バットは相変わらず快音を響かせており、打席での存在感は大きい。この日に限っては、塁上での存在感も、ある意味大きかったが…。【本間翼】

 [2011年2月23日12時45分

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