<ウエスタン・リーグ:広島3-5中日>◇27日◇由宇

 右肩の故障で離脱していた広島大竹寛投手(27)が27日、ウエスタン・リーグ中日戦(由宇)で約9カ月ぶりに対外試合に登板した。先発で3回1安打無失点。最速147キロもマークして復活を印象づけた。

 先頭打者にヒットを許すが、1死二塁から堂上剛、福田を連続三振。速球にスライダー、カーブなど変化球も交え「しっかり投げられたのが良かった。腕も強く振れて、怖がらずに投げられたのも大きいですね」と納得の表情だ。ストレートは最速147キロ。「そんなに出るとは思わなかった」と本人も驚いた。

 大竹と永川勝が投げると知り、前夜東京でのオーナー会議を終えて広島に戻ったばかりの松田オーナーも急きょ駆けつけた。2人の投球を見て「思ったより早く戻ってくるのでは」と笑顔で話した。

 大竹が戻れば、先発ローテの層はぐっと厚みを増す。大野投手チーフコーチも「この先イニングを伸ばして大丈夫となればね」と期待する。大竹は「1軍目指して、着実に進みたい」と早期復帰に意欲を見せた。【高垣誠】