<西武10-1ヤクルト>◇29日◇西武ドーム

 ヤクルトが今季初の2ケタ失点で大敗し、4月24日から守り続けた首位から陥落した。交流戦は2勝7敗1分けで最下位となり、最大9連勝した開幕直後の勢いがストップ。小川淳司監督(53)は「今日は何もない」と苦笑いを浮かべるしかなかった。

 4月の好調を支えた打撃陣が、交流戦に入って12球団ワーストのチーム打率1割9分8厘と沈む。レベルの高いパ・リーグ投手との戦いに加え、遊撃手の川端が、川島慶に続いて離脱。正捕手相川に、先発4本柱の村中と負傷者が相次いでいる。遊撃手はこの日、23日に1軍昇格した荒木が今季初先発。森岡との併用が続くが、伊勢総合コーチは「ショートの2人(のケガ)が痛い」と嘆いた。

 頼みの投手陣は先発の増渕が3回4失点で今季最短KO。小川監督は「みんながそろうまで我慢しかない」と言い聞かせていた。