右足首を痛め2軍調整中の中日山本昌投手(45)が復帰へ、またペースを上げた。5月31日、ナゴヤ球場の三塁側ブルペンで、捕手を座らせ初めて本格的な投球を行った。球数は39球。直球の感触を確認するように、1球1球丁寧に投げた。投げ終えると気持ち良さそうに汗をぬぐい、井上2軍監督らと笑顔で言葉を交わした。

 気温の上昇に合わせるように、一気に状態が上向いてきた。これまでもブルペンで捕手を中腰にすることはあったが、ようやくしっかり座らせての本格投球を解禁。45歳左腕は「まだまだ全然ダメ」とはぐらかしたが、大きな1歩だ。6月に入ってからとみられた本格的な投球練習を、最終日とはいえ5月中にこなした。2月のキャンプ序盤の故障から約4カ月が経過。1軍復帰という目標がグッとクリアになってきた。