<ソフトバンク4-1西武>◇20日◇福岡ヤフードーム

 あくまで現体制で巻き返しを期す。西武が9連敗で前半戦を終えた。前半戦のヤマ場と位置づけた13連戦を3勝10敗で終え、借金は15に膨らんだ。3カード連続の同一カード3連敗は球団史上初の屈辱。渡辺久信監督(45)は「選手にはミーティングでオールスター期間中しっかり期するものをもって後半戦に臨んでほしいと言った。諦めちゃいけない。ここから逆襲してこそ意味がある」と前を向いた。

 フロントは1年間のトータルで成績を判断する意向を示している。試合後、渡辺監督やコーチ陣と話をした前田球団本部長は「補強は来年のこともあるのでいろいろと考えていますが、コーチの配置転換などは考えていません」と明言。この日取締役会に出席した居郷球団社長も「まだシーズンの半分。特に何かする予定はありません」と、具体的なてこ入れ策の可能性を否定した。その上で、渡辺監督と居郷社長が後半戦開幕前に会談を行い、現状の問題点や打開策を話し合う予定だ。

 球宴休みが明ければ、本当の正念場が始まる。渡辺監督は「野球はチームでやるスポーツ。個々に独り歩きしたらよくない。チームとして機能するようやっていくしかない」と結束を求めた。【亀山泰宏】