<フレッシュオールスター:全ウ0-10全イ>◇21日◇富山

 走っていれば、もしかしたら…。全イの西武秋山翔吾外野手(23)はとにかく猛省していた。4番としてフル出場して2安打3打点で優秀選手。それでも「やってしまった。ファウルだと思った。選手としてあり得ない、死んでもやっちゃいけないプレー」と神妙な顔でひたすら“反省文”を読み上げた。

 8回2死二塁から左翼線に落ちた適時打。落ちたのを見てから慌てて走りだし、結局一塁止まり。その後適時打で生還するやベンチ前で土下座して誠意を示したが、許してもらえなかった。表彰式までの間、MVP最有力候補にカメラマンが群がると、味方から愛情あふれるブーイングの嵐。日本ハム杉谷には「ヒット打って全力疾走してないのは秋山さんだけですよ」といじられ、チームメートの大石も「あれはダメでしょ」と笑顔で一蹴した。

 そんな“空気”が選考に影響したのか定かではないが、結果としてMVPを逃し「(8回のヒットで)二塁にいってれば分からなかった…」と漏らした。毎日つけている野球日記は「明るい気持ちで次に向かえるように」と、最後は常に前向きな言葉を書くのが秋山流。悔やんでも悔やみきれないこの日のページは、どんな風に締めくくるのだろうか。【亀山泰宏】