故郷で剛腕完全復活を告げる。31日の楽天戦(盛岡)で先発が有力な西武菊池雄星投手(20)がプロ初となる150キロに意欲をのぞかせた。「150キロを今年中に出したいというのはあります。1回出るとホッとする。去年ケガをして、まだスピードを出せるんだと自分を安心させたい」。ここまでチームを勝利に導くことに集中してきた。しかし、3連勝で地元凱旋(がいせん)登板を決め、“欲”が出てきた。
09年夏の甲子園では155キロを出したが、昨年左肩を痛めてプロ最速は148キロ。力むとバランスを崩す悪癖は、フォームが安定しつつある今なら心配は少ない。舞台は花巻東高時代に150キロ超を連発した岩手県営野球場。「142~143キロしか出なかったらどうしよう」と笑うのも、怪物左腕をリアルタイムで見ていた岩手の人たちをガッカリさせたくないプロ意識からだ。
勝手知ったる、両翼91・5メートルと狭い球場。18日の楽天戦で山崎に手痛い1発を浴びた記憶は新しいだけに「空中戦にならないよう、しっかりとゲームをつくる」と警戒を強めている。中12日という登板間隔には、2度ブルペンに入る調整で対応。地元ファンに150キロを見せたい。そして何より勝ちたい。高ぶる気持ちを抑え、コンディションを整える。【亀山泰宏】




