ロッテ西村徳文監督(51)が19日、フロントトップの電撃退団に戸惑いを口にした。前日18日に瀬戸山隆三球団社長(58)と石川晃球団運営本部長(50)が今季限りでの電撃辞任を表明。同監督は「どういう人が(社長に)くるのか、私には分からない。ただ、おふたりは野球をよく知っていたから」と戸惑い気味に話した。瀬戸山社長はダイエーの球団代表、石川本部長は元選手でスカウト歴も長い。球団実務にたけた2人の下で現場の指揮に集中してきた。巻き返しを図る来季は、今まで以上にフロントと現場が一体となることが必要だが、先の見えない状況に表情は曇りがちだった。

 選手には社長から直接の説明は行われていないが、大きな動揺はなかった。エース成瀬は「自分の仕事をするだけ」と普段通りの姿勢。生え抜きで18年目のベテラン福浦は選手全体の声を代弁するように「いろいろあるが、試合に集中していくだけ。やるしかないでしょう」と雑音を封じ込めた。